「地域子育て支援センター」ってどんなところ?

「地域子育て支援センター」ってどんなところ?

「地域子育て支援センター」は、0歳から就学前のお子さんと保護者の方がいつでも気軽に立ち寄って遊んだり、子育て中のママ・パパ同士でおしゃべりしたり、のんびり過ごせる場所として設置されました。プレパパ・プレママも子育ての相談ができます。子育てをサポートしてくれる専任のスタッフもいます。


栄養士、看護師などの専門職も支援

事業内容としては、親子のふれあいと遊びの場の提供、子育てに関する悩みなどの相談、地域の子育てに関する情報の提供、子育てに関する講座の開催があります。

今回取材した地域子育て支援センターなかはら(以下、センター)の利用者は、生後2~3か月の赤ちゃんも多くまだ公園デビューもできなかったりするので、室内で子どもと安心して遊べる施設は貴重です。

センターが兼用している中原区保育・子育て総合支援センターに併設された中原保育園では、保育士、栄養士、看護師などの専門職が親御さんたちの支援をしています。

中原区内9か所にある地域子育て支援センターは、保育所、幼保連携型認定こども園、公共施設の中にある専用スペースで行っている一般型と、こども文化センターの乳幼児室で行っている連携型(児童館型)があります。

各施設のスタッフが育児に関する様々な専門家に依頼してイベントの企画や相談できる機会を設けるなど、外部の方と連携を取りながら支援をしています。また、子育てをしていた時に利用していた方が、育児の経験を活かしてスタッフになることもあります。

「地域子育て支援センターなかはら」が入居する建物

「地域子育て支援センターなかはら」の取組み

●ミニ・イベントや講座を開催

ミニ・イベントを開催。夏は午前中にテラスで水遊びができるイベントを開いています。定例的には、年齢を分けて、ぴよぴよタイムやよちよちタイムといったイベントを開いています。また、お誕生日会や絵本を読んだり、紙芝居をしたりする小さなお話会なども開催しています。

同時に、ようやく外に初めて出る同じ年代の親御さんたち同士が、お話ができる場を提供しています。まずは、このぴよぴよタイムやよちよちタイムが、親御さんたちの外とのつながりのスタートになります。

▷ぴよぴよタイム:中原区在住の2~7か月のお子さんと保護者10組(要予約)で、ふれあい遊びやおしゃべりタイムの他、身体測定も行う。

▷よちよちタイム:中原区在住の8か月~1歳5か月のお子さんと保護者10組(要予約)で、ふれあい遊びや、手作りオモチャを作って遊ぶ。

さらに子育てに関する講座として、年に6回程度、講師の方を招いて、ベビーヨガや音楽教育の一つであるリトミックを開いたり、歯科衛生士の歯の話や川崎市の危機管理の方の防災の話、また栄養士による離乳食の話や、看護師が救命救急の方法について、話しをしています。

このようなイベントも親御さん同士がつながるきっかけにもなっています。連日、センターに遊びに来る親御さんは、ここで顔見知りになってつながっていく様子が見られます。

●小さな悩みから相談にのる

また、育児相談も行っています。センターで面談したり、電話での対応の場合もありますし、メールでも相談を受け付けています。体重や身長が伸び悩んでいるとか、離乳食の始め方がわからなかったり、夜、子どもがなかなか寝なくなったなどといった相談です。

そういう小さい悩みに対応できていないと、不安が積み重なっていって、大きな不安に膨れ上がるので、そうなる前の段階で不安を少しでも軽くするような応対を心がけています。

子育てが初めての方はやはり初心者なので、わからないことが多くて不安に陥ってしまいます。ですから、お話を聞くだけでも親御さんが安心してくださることも多いです。

中原区保育・子育て総合支援センターに併設している中原保育園では、親御さんが育児負担解消につながるリフレッシュの場として利用できる一時預かり保育を行っていますので、センターの相談から一時預かり保育につながることもあります。

保育園の状況は

一方、川崎市はだいぶ、保育園の数自体は増えました。地域によっては、ゼロ歳児の定員割れがある保育園も出てきました。ただ、場所にもより、駅から近いところは通いやすいので、人気が集中しますから定員が埋まるのも早いし、新しいマンションが次々と建つ地域はやはり倍率が高かったりします。

武蔵小杉周辺は、まだまだマンションが建ちますし、タワーマンションなどでは、小さいお子さんがいるご家庭が結構あります。待機児童は数的にはいなくなりましたが、育休を延ばしたりする人など、待機児童にカウントされない方々も多くいます。

これからの子育て支援

これからの子育て支援として、川崎市が行っている保健師などがご家庭を訪ねる「赤ちゃん訪問」などで、「保健師さんや区役所の方にセンターを紹介されてきました」という方々のサポートにも取り組んでいます。

さらに今の利用者は、ゼロ歳児が中心になっていますが、2歳児ぐらいのもう少し大きいお子さんにも利用してもらいたいと考え、令和5年6月からセンターの隣の研修室を利用して、子どもが体を思い切り動かして遊ぶことができる場「わんぱくスペース」を開放しています。

わんぱくスペースを目当てに以前より月齢の高い子どもや、長期休みの幼稚園児にも利用してもらえる機会が増えたとのこと。

また、お子さんによっては、発達が心配などの相談に乗ったりしていますが、そういった相談を専門機関につなげたほうがいいケースもあるため、保健センターや療育センターなどとの連携をさらに深めようと考えているそうです。

中原区の地域子育て支援センター一覧(中原区内9か所の概要と住所・地図)
https://www.city.kawasaki.jp/kurashi/category/17-2-10-9-3-0-0-0-0-0.html

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