妊婦健康診査の費用を助成する「補助券」制度とは

妊婦健康診査の費用を助成する「補助券」制度とは

(2025年4月11日更新)川崎市ではこれから出産を迎えられる妊婦さんに、妊婦健康診査を行っています。この記事では、妊婦健康検査の必要性と診査の費用を助成するための補助券について詳しくご紹介します。


妊婦健康診査と川崎市の妊婦健康診査補助券

妊婦健診とは

妊娠期間中の健診は、母体と胎児の健康を確保するために非常に重要です。
定期的な健診を受けることで、妊娠中の合併症やリスクを早期に発見し、適切な治療や管理を行うことができます。

また、胎児の発育や健康状態を把握することで、胎児の健康を確保することもできます。検査を受けることが、母体と胎児の健康リスクを最小限に抑え、安心して妊娠期間を過ごすことに繋がります。

標準的な検査内容

【共通検査項目】

  • 健康状態の把握
  • 検査計測
  • 保健指導

【必要に応じて行う検査】

  • 血液検査
  • 子宮頸がん検査
  • 超音波検査
  • 血液検査
  • 性器クラミジア
  • B群溶血性レンサ球菌
  • 超音波検査 など

標準的な受診間隔

  • 妊娠初期〜23週・・・4週間に1回
  • 妊娠24週〜35週・・・2週間に1回
  • 妊娠36週〜出産まで・・・1週間に1回

川崎市の妊婦健康診査補助券の種類や使用方法

出産を安心かつ安全に迎えるため、妊娠期間中は定期的に医療機関などでの健康診査を実施しています。

川崎市では、市内在住の妊婦の方に対して、妊婦健康診査の費用の一部を補助する妊婦健康診査補助券を発行しています。妊婦検査補助券は最大で14回分利用が可能となっており、内訳としては、21,000円券1回、8,000円券3回、6,000円券2回、4,000円券8回令和7年7月からは、30,000円券1回、12,000円券3回、9,000円券3回、6,000円券7回に変更となります)の組み合わせで提供されます。

妊娠中の定期健診に使用できますが、助産所での使用には制限があるため注意が必要です。

  • 利用制限:1回の妊婦健康診査で1枚の補助券が利用可能
    ※使う順番に決まりはないため、協力実施期間と相談して利用してください。
  • 利用可能な診療所:全ての妊婦健康診査が可能な医療機関(市内協力医療機関一覧
  • 利用制限:助産所では21,000円券と8,000円券は使用できません(市内助産所一覧
  • 使用方法:診査費用が補助券の額に満たない場合は使用不可(21,000円券を除く)

補助券の取得条件や例外対応

川崎市に住む妊婦の方々には、母子健康手帳の交付と同時に補助券が配布されます。補助券の取得には条件があり、市外から転入した方や多胎児を妊娠された方には特別な規定が存在します。

  • 取得条件:市内在住の妊婦に最大14回分の補助を発行
  • 転入者への対応:転入後すみやかに補助券の交付手続きを行う必要がある
  • 多胎児の特例:超えた回数分の診査費について、一部補助あり(最大5回まで)

また、里帰り出産等で川崎市以外の医療機関等を利用する場合には、補助券の利用について事前に確認が必要です。(市外協力実施機関及び助産所一覧

協力実施機関一覧に掲載されていない医療機関等でも川崎市と新たに協定締結することで、補助券が利用できるようになります。補助券を利用したい場合には、「契約締結ご検討のお願い」を持参の上で医療機関に相談してみましょう。

安心・安全な出産をサポート!妊婦健康診査と助成制度について

妊婦健康診査補助券の償還払い(払戻し)制度について

償還払い(払戻し)制度

償還払い制度は、補助券を使用できなかった場合に診査費用の一部を市が後で返金するシステムです。この制度を利用するには、特定の条件を満たす必要があります。

  • 対象者:
    • 里帰り等で川崎市と契約がない医療機関等で妊婦健康診査を受診した場合
    • 妊婦健康診査費用が補助券額未満のため、補助券が利用できなかった場合
    • 多胎児(ふたご、みつご等)を妊娠した方が、交付された補助券の枚数分の回数を超えて妊婦健康診査を受診した場合(最大5回、1回あたり5,000円まで)
      多胎児を妊娠された方への妊婦健康診査費用補助の追加について
  • 申請期限:最後の妊婦健康診査実施日から1年以内(郵送書類必着)
  • 必要書類:
    • 川崎市妊婦健康診査費用助成申請書記入例記入時の注意点
    • 領収書及び診療明細書の写し(原本ではなく、コピーを送付)
    • 母子健康手帳(別冊)(原則返却不可/返却希望の場合は要相談)
    • 母子健康手帳の「妊娠中の経過」のページの写し(川崎市の場合は8~9ページ)
    • 振込先口座情報が分かるものの写し
    • 受診証明書(領収書又は未使用の川崎市妊婦健康診査費用補助券を紛失した方のみ)
    • 申立書(母子健康手帳交付前に流産した方のみ)

妊婦健診費用の払い戻しについてのご案内はこちらをご覧ください。
また、償還払い(払戻し)の対象外となる費用については、こちらからご確認ください。

申請方法

申請は郵送またはオンラインで行うことができます。

【郵送で申請する場合】

申請書に必要事項を記入の上、必要書類を添えて郵送する

郵送先:
〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地
川崎市こども未来局児童家庭支援・虐待対策室母子保健担当 妊婦健診助成担当宛て
※申請の際は妊婦健診助成担当宛てと必ず明記する

【オンラインで申請する場合】

  • オンライン手続かわさき(e-KAWASAKI)から申請が可能(申請フォーム
  • 申請後、補助券を郵送する

郵送先:
〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地
川崎市こども未来局児童家庭支援・虐待対策室母子保健担当 妊婦健診助成Web申請担当宛て
※申請の際は、「妊婦健診助成Web申請担当」宛てと必ず明記する

助成の拡充と追加助成について

令和7年6月末までに補助券を交付された方には、助成の拡充に伴い追加助成をします。

  • 追加助成を受ける場合には申請が必要となります。(令和7年7月受付開始予定)
  • 申請には、補助券を使用して受診した妊婦健診の領収書及び診療明細書が必要です。

申請方法、必要書類などの詳細は川崎市の公式サイトをご確認ください。

お問い合わせ先

地域みまもり支援センター・健康福祉ステーション 電話番号
川崎区役所地域みまもり支援センター地域支援課 201-3214
幸区役所地域みまもり支援センター地域支援課 556-6648
中原区役所地域みまもり支援センター地域支援課 744-3308
高津区役所地域みまもり支援センター地域支援課 861-3315
宮前区役所地域みまもり支援センター地域支援課 856-3302
多摩区役所地域みまもり支援センター地域支援課 935-3264
麻生区役所地域みまもり支援センター地域支援課 965-5234
こども未来局 児童家庭支援・虐待対策室 母子保健担当
〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地
電話:044-200-2450
FAX:044-200-3638
メールアドレス:45boshiho@city.kawasaki.jp

この記事では、妊婦健康診査の必要性と、川崎市の妊婦健康診査補助券の利用方法、取得条件、そして償還払い制度についてご紹介しました。

妊娠中の健康管理をサポートしてくれるこの制度を活用して、安心して出産に臨みましょう。

【関連情報】

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