家族を支える「ヤングケアラー」の背景と相談窓口

家族を支える「ヤングケアラー」の背景と相談窓口

今回は、家庭内で大人の責任を担う18歳以下の子どもたち「ヤングケアラー」の背景とサポートを受けることができる複数の相談窓口についてご紹介します。


ヤングケアラーとは

背景と現状

家族の介護や家事、感情面でのサポートなどを担う18歳未満の子どもたちは、法律上の定義はありませんが「ヤングケアラー」と呼ばれています。

ヤングケアラーの役割は、病気や障害を持つ家族のケア、幼い兄弟の世話、第一言語が日本語でない家族の通訳など、さまざまな背景から生じます。

しかし、これにより子どもたちは心身に負担を感じ、子どもらしい生活が送れなくなっています。日本ではまだあまり知られていない「ヤングケアラー」ですが、彼らの存在を認識し、支援することが大切です。

支援の手が届く相談窓口

川崎市には、ヤングケアラーの悩みに応じてサポートを行うLINE相談窓口や電話相談窓口が複数設置されています。

家族の介護に関する悩みや学校生活との両立などの声を受け止め、一緒に解決策を考えてくれます。ひとりで抱え込まずに、まずは相談してみることが大切です。

各相談窓口の紹介

ヤングケアラーのための支援窓口

家庭内で介護や世話を行っているケアラー・ヤングケアラーを対象に、家事や介護の負担、学業との両立などについての相談を受け付けています。ケアの負担に関する悩みや不安をLINEで相談してみましょう。

かながわヤングケアラー等相談LINE

【受付時間】週4日(月・火・木・土) 14:00〜21:00(祝日及び年末年始を除く)

【相談方法】こちらからLINEに追加して相談することができます。下記QRコードからでも追加が可能です。

かながわヤングケアラー等相談LINE

かながわヤングケアラー等相談LINE

かながわケアラー電話相談

【受付時間】
水・金:10:00〜20:00
日曜日:10:00〜16:00(祝日及び年末年始を除く)

【電話番号】045-212-0581

児童・青少年のための支援窓口

川崎市には、児童・青少年を対象とした電話相談も充実しています。家庭内の悩みや虐待、いじめなど、様々な問題に対して専門の相談員が支援を提供します。

相談窓口を利用することで、困りごとや悩みを解決する一歩を踏み出すことができます。

かながわ子ども家庭110番相談LINE

【相談内容】児童虐待、子育ての不安、しつけ、家庭や家族の悩みなど、子どもに関する相談

【受付時間】月曜日~土曜日:9:00〜21:00(年末年始を除く)

【相談方法】こちらからLINEに追加して相談することができます。下記QRコードからでも追加が可能です。


かながわ子ども家庭110番相談LINE

かながわ子ども家庭110番相談LINE

児童・青少年電話相談

【相談内容】
おおむね24歳までの児童と青少年の養護・障害・非行・人間関係・社会生活などに関する悩み事や困り事(ご家族・子ども本人からの相談も受付可能)

【受付時間】月曜日~金曜日:9:00〜20:00(祝日・年末年始を除く)

【電話番号】044-542-1567

川崎市人権オンブズパーソン

【相談内容】

  • 子どもの権利の侵害(いじめ、虐待、学校でのトラブルなど)の相談
  • 男女平等にかかわる人権の侵害(配偶者からの暴力行為、セクハラ、性差別など)の相談

【受付時間】

  • 月曜日・水曜日・金曜日:13:00〜19:00 (祝日・年末年始を除く)
  • 土曜日:9:00〜15:00 (祝日・年末年始を除く)

【電話番号】

  • 子どもの権利の侵害(子どもあんしんダイヤル)
    (無料・子ども専用)0120-813-887
    (大人の方用)044-813-3110
  • 男女平等にかかわる人権の侵害:044-813-3111

児童相談所虐待対応ダイヤル

【相談内容】児童虐待に関する相談・通告

【受付時間】24時間365日

【電話番号】189(いちはやく)番

川崎市児童虐待防止センター

【相談内容】子どもの虐待の通報や子育て不安に関する相談

【受付時間】24時間365日

【電話・FAX】0120-874-124

この記事では、日常生活の中で家族のケアを担うヤングケアラーの背景と彼らが直面する課題、さらに彼らを支援するための相談窓口と支援サービスについてご紹介しました。

ヤングケアラーの存在を理解し、適切な支援を受けられるようにすることで、彼らも自分らしい充実した日々を送ることができるようになります。

【関連情報】

この記事のライター

関連するキーワード


ヤングケアラー

関連する投稿


川崎市ですすむ「ヤングケアラー」の周知と支援体制

川崎市ですすむ「ヤングケアラー」の周知と支援体制

2024年6月に「子ども・若者育成支援推進法の改正法」が成立し「ヤングケアラー」を国や自治体が必要な支援を行う対象として明記されました。川崎市こども未来局では、「ヤングケアラー」の周知のためにリーフレットを学校などの関係機関に配布しています。


川崎市議会議員・川島雅裕氏に訊く中原区の課題と対策

川崎市議会議員・川島雅裕氏に訊く中原区の課題と対策

小児医療費の無償化拡大から、専業主婦の保育園利用、不登校、ひとり親などの子育て問題。一方で高齢者の住居確保や、川崎市らしい地域包括ケアシステムの構築など、中原区が抱える課題は多岐にわたります。様々な課題を解消していく中で、安心・安全で居心地の良い街づくりを目指します。


最新の投稿


【川崎市】2024年11月のイベント情報

【川崎市】2024年11月のイベント情報

川崎市エリアの2024年11月のイベント情報をまとめました。市政100周年を記念したイベントや、お子様と一緒に楽しめる企画、さらには美味しいグルメが集まるお祭りなど、さまざまなイベントが開催されます。気になるイベントがあればぜひ参加してみてください! ※イベント情報は予告なく変更になる場合がありますので、お出かけ前に必ずイベントや施設の公式HPにて最新情報をご確認ください。


川崎市のまちづくりの仕掛け人・中村茂さん

川崎市のまちづくりの仕掛け人・中村茂さん

川崎市は「音楽のまち」として今年20周年を迎えました。10年前からは、「かわさきジャズ」も開催されています。一方で、「ソーシャルデザインセンター」の設置など新たなまちづくりも推進されてきました。そんな試みの仕掛け人・中村茂さん(川崎市前市民文化局長、現川崎市文化財団理事長)にお話を伺いました。


不登校児に「居場所」を提供する認定NPO法人フリースペース「たまりば」

不登校児に「居場所」を提供する認定NPO法人フリースペース「たまりば」

今の学校教育は150年前につくりだされたもので、制度疲労が起きています。だから学校に行けない不登校児や子どもの自殺が増え続けています。そんな学校や家庭で追い詰められた子どもたちに、「居場所」を提供し続けている認定NPO法人フリースペース「たまりば」の西野博之理事長にお話を伺いました。


中原区の「子どもの発達支援セミナー」で悩みや不安を解消しよう!

中原区の「子どもの発達支援セミナー」で悩みや不安を解消しよう!

中原区では、子どもの発達に関する悩みを抱える保護者の方に向けた「子どもの発達支援セミナー」を定期的に開催しています。この記事では、セミナーの内容や参加方法、令和6年度の開催日程についてご紹介します。


日本のタップダンス界をけん引する藤川誠さん

日本のタップダンス界をけん引する藤川誠さん

藤川誠さんは、真田広之さんなどアクションスターに憧れて中学生の時からタップダンスを始めたそうです。日本では活躍の場が少ないタップダンスを盛り上げようと「かわさきタップフェスティバル」を開催するなど、日本のタップダンス界をけん引してきました。そのタップダンス一筋の半生を語っていただきました。


区民ライター募集