川崎市のごみ分別の種類一覧

川崎市では、ごみを大きく以下に分類しています。
- 普通ごみ:週2回収集(生ごみ・紙おむつ・衣類など)
- 資源物:週1回収集(空き缶・ペットボトル・空きびん・乾電池・ミックスペーパーなど)
- プラスチック製容器包装/プラスチック資源:週1回収集(食品トレイ、袋類、50cm未満のプラスチック製品)
- 小物金属:月2回収集(30cm未満の金属製品、傘、針金ハンガーなど)
- 粗大ごみ:申込制(30cm以上の家具・家電など)
- 市で収集しないもの:処理困難物や家電リサイクル対象品、パソコン、消火器、自動二輪車など
地域ごとに収集日が異なるため、地域別収集日一覧を確認しておきましょう。
普通ごみのルールと注意点

■普通ごみとは
普通ごみは、資源物や粗大ごみにも当てはまらない、いちばん身近なごみです。生ごみや紙おむつ、衣類など、家庭からよく出るものが中心で、川崎市では週2回収集されています。
収集当日の朝8時までに、ふた付きポリ容器または透明・半透明の袋に入れて出しましょう。指定袋はありませんが、中身が確認できない黒い袋などは使用できません。
■出し方の基本ルール
- 生ごみ:しっかりと水を切ってから袋へ。水分が多いと悪臭や液漏れの原因になります。
- 紙おむつ:使用後は汚物をトイレに流してから袋へ。においが気になる場合は新聞紙に包むと効果的です。
- 木の枝や板切れ:長さ50cm・太さ10cm未満にカットして小さく束ねる必要があります。
- 廃食油:布や紙に染み込ませるか、凝固剤で固めてから普通ごみとして出しましょう。
- 小型のプラスチック製品:プラマークがなく、50cm未満の汚れたプラスチック製品(歯ブラシや割れたおもちゃなど)は普通ごみです。
■間違えやすい普通ごみの例
市のアンケートや現場の声でも、誤って資源物に出されることが多い品目があります。
- 割れたガラスや陶器:資源物ではなく普通ごみです。厚紙などで包み「ワレモノ注意」と明記してから出しましょう。
- 蛍光管や白熱電球:空きびんではなく普通ごみ扱いです。これも厚紙で包み「蛍光管」と書いて出すと安全です。
- 使い捨てライター:ガスを完全に抜いてから普通ごみへ。ガスが残っていると収集車内で火災の危険があります。
- カセットコンロ用ボンベ(カセットボンベ):ガスを抜ききれば普通ごみですが、不安な場合は市の案内や販売店の回収を利用することをおすすめします。
■普通ごみとして出せないもの
一見すると普通ごみに見えるものでも、市では収集できないものがあります。
- 家電リサイクル法対象品(冷蔵庫、洗濯機など)
- パソコンやモニター
- 消火器
- バッテリー類や危険物
これらは別のルートで処分する必要があるため、後述の「市で収集しないもの」の項目もチェックしておきましょう。
資源物の分け方

■資源物とは
資源物は、再び資源として利用できるものを集めた分類です。川崎市では週1回の収集があり、空き缶・ペットボトル・空きびん・使用済み乾電池・ミックスペーパーが代表的です。
これらは正しく分けることで、再利用やリサイクルにつながり、ごみの減量や環境負荷の軽減に直結します。
■空き缶・ペットボトル
- 収集日時:週1回/収集当日の朝8時までに「資源物集積所」に出す
- 対象:飲料缶、菓子缶、粉ミルク缶、スプレー缶、飲料用ペットボトル
- 出し方:ペットボトルはキャップとラベルを外し、軽くすすいでからつぶす。缶は中をすすぎ、スプレー缶は必ずガスを抜いてから出す。
- 注意点:油がついた缶や調味料用のペットボトルは汚れが落ちにくく、普通ごみに分類されます。
こうした分別を守ることで、ペットボトルは新しい繊維やトレイに、缶は再びアルミ製品やスチール製品にリサイクルされます。
■空きびん
- 収集日時:週1回/収集当日の朝8時までに「資源物集積所」に出す
- 対象:飲料用びん、調味料びん、ジャムの空きびんなど
- 出し方:中をすすぎ、キャップを外して専用コンテナへ。金属キャップは缶へ、プラスチックキャップはプラ容器包装へ。
- 注意点:割れたびん、陶器、耐熱ガラス、コップ、化粧品びんは資源物ではなく普通ごみ。
集められたびんは色ごとに選別され、新しいガラスびんや建築資材に生まれ変わります。
■使用済み乾電池
- 収集日時:週1回/収集当日の朝8時までに「資源物集積所」に出す
- 対象:筒型乾電池、積層型乾電池、リチウム一次電池、コイン型リチウム電池(CR・BR型)
- 出し方:透明・半透明の袋に入れて出す
- 注意点:ボタン電池や充電式電池は市の回収対象外。家電量販店や協力店の回収ボックスを利用しましょう。
不適切に捨てると発火事故の原因になるため注意が必要です。
■ミックスペーパー
- 収集日時:週1回/収集当日の朝8時までに「資源物集積所」に出す
- 対象:チラシ、封筒、ノート、パンフレット、写真、レシート、プラスチックコート紙、シュレッダー紙など
- 出し方:紙袋に入れるか、紐でしっかり束ねて出す。雨の日に濡れないようにビニール袋をかけてもOK。
- 注意点:汚れた紙(ティッシュ・油紙・臭いの強い紙)は対象外で普通ごみになります。
ミックスペーパーは製紙工場で再利用され、段ボールやトイレットペーパーなどの製品に生まれ変わります。
■プラスチック製容器包装
- 収集日時:週1回/収集当日の朝8時までに「資源物集積所」に出す
- 対象:食品トレイ、カップ麺の容器、レジ袋、洗剤ボトル、菓子袋、発泡スチロールなど
- 出し方:中身を使い切り、汚れを軽く洗ってから中身の見える透明・半透明の袋にまとめて出す
- 注意点:中身が残っているものや油汚れや食べ残しがこびりついているものは普通ごみへ
汚れたプラスチック弁当容器やカップ麺のスープが残ったままプラスチックごみとして出してしまうケースがよくあります。この場合は資源には回せないため、結局は焼却処理されてしまい、リサイクル効果が失われます。面倒に感じても、軽く水ですすぐだけでリサイクルの質が大きく向上します。
■プラスチック資源の新制度(対象:川崎区・幸区・中原区)
これまで「普通ごみ」として収集・焼却していた「プラスチック製品」を、「プラスチック製容器包装」と一緒に収集してリサイクルする新制度が、令和6年4月から川崎区で、令和7年4月からは幸区・中原区で先行実施されています。さらに、令和8年4月からは高津区・宮前区・多摩区・麻生区でも実施される予定です。 新たに回収対象となるプラスチック製品は以下の通りです。
- 一番長いところが50cm未満のプラスチック製品(歯ブラシ、文房具、小さなおもちゃ、ハンガーなども対象)
- プラマークがなくても回収可能
- 容器包装と一緒に透明袋へまとめて出せる
この制度は「資源としての回収範囲が広がったこと」が特徴です。従来は廃棄されていたプラスチック製品が、再生資源として活用できるようになりました。集められたプラスチックは分別後、ボードやプランター、工業用資材に加工されます。
■小物金属と粗大ごみ

■小物金属
- 収集日時:月2回/収集当日の朝8時までに「資源物集積所」に出す
- 対象:鍋・フライパン・やかん・はさみ・包丁・傘・針金ハンガーなど30cm未満の金属製品
- 出し方:袋に入れずそのまま出し、刃物類は厚紙に包んで「キケン」と表示して出す
- 注意点:くぎやネジなどの小さな金属は、透明の袋に入れて出しましょう。
アルミホイルは汚れが落ちていれば小物金属ではなく資源物の空き缶扱いに、汚れがひどい場合は普通ごみになります。また、傘は金属部分が多く小物金属ですが、ビニール部分は外す必要はなく、そのまま出すことができます。
乾電池や交換式電池(バッテリー)を使用している電気器具類(ラジオ・懐中電灯など)を出す場合には、電池を取り外したうえで出すようにしましょう。取り外した電池は、資源物として出します。
地域ごとに委託業者が異なり、川崎区・幸区・中原区・高津区などの各事業所で対応しています。
■粗大ごみ

30cm以上の家具・家電は粗大ごみとして扱われます。インターネットまたは電話で事前に申し込み、有料処理券の購入またはキャッシュレス決済(PayPay・クレジットカード)で支払いを行い、指定日に出す必要があります。
- 申込み方法:電話またはインターネット(事前申込制)※収集日3日前までに申込みが必要
- 費用:有料 ※品目ごとに異なる
- 支払い方法:有料処理券の購入 または キャッシュレス決済(PayPay・クレジットカード) ※キャッシュレス決済はインターネット申請時に「キャッシュレス決済」を選択
- 回収時期:月2回(指定日に出す)
- 問い合わせ先:川崎市粗大ごみ受付センター
- 電話番号:(一般加入電話などから)0570-044-530/(携帯電話・IP電話などから) 044-930-5300
- 受付時間:月曜日~土曜日 午前8時~午後4時45分(日曜、12月31日~1月3日を除く)
- インターネット受付:24時間申込可能
- 公式サイト:川崎市粗大ごみインターネット受付
まだ使えるものは「ジモティースポット川崎」などのリユースサービスを利用するのもおすすめです。
詳しくはこちら:資源物とごみの分け方・出し方|粗大ごみ|粗大ごみの出し方
市で収集しないもの

川崎市では危険性やリサイクル制度の関係で、以下のものは収集しません。
- 家電リサイクル対象品(テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコン) → 購入店または指定引取所へ
- パソコン → メーカー回収またはリネットジャパンリサイクル
- 消火器 → 販売店やリサイクル窓口へ
- 自動二輪車 → 二輪車リサイクルシステムを利用
- 医療廃棄物(注射針・薬など) → 医療機関や薬局で回収
収集日に出しても回収されないため、事前に確認しておきましょう。
ごみ分別を便利にするツール
■川崎市ごみ分別アプリ

「川崎市ごみ分別アプリ」では以下の機能が利用できます。
- ごみの分別検索:キーワードを入力するだけで分別方法が検索可能
- 豆知識:資源物やごみのさまざまな豆知識を「ルール」「テクニック」「出来事」「情報」の分類で発信
- カレンダー機能:住んでいる地域の収集日一覧をカレンダーで確認可能
- アラート機能:収集日をお知らせするメッセージを通知/自分の予定をMy通知として設定可能
- 3Rクイズ:3R推進広報大使の川崎純情小町が3Rクイズを出題
情報ページに掲載されているQRコードを読み取ることで、iOSまたはAndroidどちらかのアプリをダウンロードすることができます。
詳しくはこちら:ごみ分別アプリを配信しています!
■ごみ分別に関するパンフレット
川崎市では、ごみ分別に関する様々なパンフレットをまとめて掲載しています。
- 資源物とごみの分け方・出し方
- イラストで分かる資源物とごみの分別ルール
- 地域別収集日一覧
- 外国語のパンフレット
- 資源物のゆくえ
- 貼れる分別一覧表
- 川崎市の資源物とごみについて
こちらからまとめて閲覧することができます。目的に合わせてご利用ください。
詳しくはこちら:ごみの分別・収集日に関するパンフレットなど
よくある分別の間違いと解決法

■プラスチックごみの混同
- 間違い:プラスチック製容器包装とプラスチック製品を一緒に出してしまう
- 解決方法:プラマークがある容器包装は資源物へ、プラマークのない製品は普通ごみかプラスチック資源へ。
■割れたびんや陶器の扱い
- 間違い:割れたびんや陶器を「空きびん」として出す
- 解決方法:割れ物は普通ごみ。厚紙に包み「ワレモノ注意」と表示して出す。
■ライターやスプレー缶の危険性
- 間違い:ガスが残ったままライターやスプレー缶を出す
- 解決方法:中身を使い切り、ライターは火を点けてガスを抜いてから普通ごみ、スプレー缶は完全に空にして資源物へ。
■汚れたペットボトルや食品容器
- 間違い:汚れたままペットボトルや弁当容器を資源物に出す
- 解決方法:軽くすすぎ、きれいにできないものは普通ごみへ出す。
■紙ごみの誤分類
- 間違い:ティッシュや油紙をミックスペーパーに入れる
- 解決方法:再生できないため普通ごみへ。紙コップも防水加工のため普通ごみ扱い。
■粗大ごみ処理券の貼り忘れ
- 間違い:粗大ごみに処理券を貼らずに出す
- 解決方法:処理券を購入し、家具なら正面など目立つ位置に貼る。
■収集日を間違えるケース
- 間違い:収集日を勘違いして前日夜に出す
- 解決方法:川崎市のごみ分別アプリで収集日通知を設定し、当日の朝に出す。
ごみ分別の背景と市の取り組み
川崎市は「環境先進都市」を掲げ、リサイクル率の向上やCO₂削減に力を入れています。資源物は再び原料として活用され、紙は再生紙、びんは新しいびんや建材、プラスチックはプランターや再生樹脂に生まれ変わります。市民が日常で行う分別の一つひとつが、循環型社会の実現につながっているのです。
また、川崎市は子どもから大人まで環境について学べる場を整えています。小学校に職員が訪れてゲームを交えながら分別を教える「出前ごみスクール」や、町内会や地域イベントに出向いて資源物の行方を紹介する「ふれあい出張講座」など、体験型の学びを通じてごみと資源の関わりを身近に感じられる機会を用意しています。
まとめ
この記事では、川崎市のごみ分別の基本ルールや、間違えやすい品目の出し方を紹介しました。正しく分けることで、紙やびん、プラスチックが再び原料となり、身近な製品へと生まれ変わります。さらに、アプリやパンフレット、地域での学びの機会など、市が用意するサポートも知っておくと安心です。
分別は少しの手間で未来の環境を守る大きな力になります。日頃からごみの分別に対する意識を高め、気持ちよく暮らせる川崎を一緒に守っていきましょう。