かわさきマイスターとは
■認定制度の概要
「かわさきマイスター」とは、川崎市が平成9年度から認定している、市内で最も技術や技能が優れた現役の職人のことを指す称号です。
かわさきマイスターは、手仕事や道具を活用して、卓越した技術・技能で産業の発展と市民の生活を支える「もの」をつくり出しています。
この制度は、地域の伝統技術を守り、発展させることを目的としています。
- 対象となる技術:木工、金属加工、伝統工芸 など
- 認定基準:技術レベル、経験年数、地域への貢献度 など
■令和6年度「かわさきマイスター」の募集情報
川崎市では、「かわさきマイスター」の新たな認定候補者を募集しています。
この制度は、川崎市の産業発展に貢献する現役の職人たちを対象にしており、応募資格は、市内で1年以上の在住または在勤経験があり、40歳以上で該当職種に25年以上従事している方です。
応募は自薦・他薦問わず、技術を磨き続けるすべての職人たちからの参加を歓迎しています。
- 応募期間:令和6年4月1日(月)〜5月31日(金)※必着
- 応募条件:
- 市内に1年以上在住または在勤している現役の優れた技術・技能職者
- 年齢40歳以上、応募職種に25年以上従事している方
- 応募方法:
所定の応募用紙にて郵送・持参 応募用紙を以下のURLからダウンロードまたは直接配布場所で受け取り、郵送または持参 - 選考プロセス:
- 選考・調査(6月下旬から9月下旬)
※候補者への現場訪問調査や選考委員会の開催 - 発表(11月予定)
- 選考・調査(6月下旬から9月下旬)
- 認定特典:
- 認定証、報奨金、記念品の授与
- 各種広報誌・川崎市ホームページへの掲載、報道機関へのPRなど
- 各種イベント(川崎市主催その他)への出展支援
募集チラシはこちらからご覧ください。
お問い合わせ先
川崎市経済労働局労働雇用部 技能奨励班
- 住所:〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地
- 電話:044-200-2242
- FAX:044-200-3598
- メールアドレス:28roudou@city.kawasaki.jp
マイスターの活動について
■教育現場やイベントでの技術伝承
かわさきマイスターは、地域社会の中で技術や技能を広く伝えるために、教育現場や市民イベントで積極的に活動しています。
小中学校では講習会や体験学習を実施し、高校や職業技術校では専門課程の外部講師として実技指導などを行います。
- 教育現場での講話・実演・体験授業
- 小中学校での講習会・体験学習会、高校・職業技術校などでの専門課程や関連授業において、外部講師として技の披露や実技指導を実施
- イベントでの実演・展示
- 市民が集う市民まつりや各区民祭、技能フェスティバルへ参加し、「匠の技」を披露して、技術・技能を広める活動を実施
- かわさきマイスターまつり(5月頃開催)や匠展(9月頃開催)など、多くのイベントに出展
- 講習会
- 技能講習会の開催や講師として技術・技能の尊重に向けた各種事業に取り組んでおり、生活文化会館(てくのかわさき)等で、さまざまな職種を体験できる講習会を実施バルでの実演・展示
これらの活動を通じて、かわさきマイスターは自らの技を披露するとともに、次世代へ技術の大切さを伝えています。
■「ものづくりの匠プロジェクト」による地域貢献
平成22年から活動をスタートした「ものづくりの匠プロジェクト」は、かわさきマイスターが集結し、共同で製品を製作する活動です。
このプロジェクトでは、匠の技術を活かした製品を市に寄贈し、市民と共有する喜びを実現しています。
- 時計修復事業:昭和20年代の置時計を修復し、新たな時計として川崎市生活文化会館に寄贈
- プロジェクトの目的: 技術力の結集と地域への貢献
- 今後の展望:今後も様々な製品を製作し、地域社会に寄与する予定
このプロジェクトは、かわさきマイスターたちの高い技術力と協働の精神を象徴しており、地域社会にとって貴重な資源となっています。
■かわさきマイスターの出展イベント
かわさきマイスターは、技術展示や教育支援だけでなく、社会貢献活動にも積極的に参加しています。
- 【東日本大震災の被災者支援】かわさきマイスター横溝氏が主催するチャリティー洋菓子教室
かわさきマイスターの横溝氏が主催するチャリティー洋菓子教室は、東日本大震災の被災者支援として2016年から2019年まで毎年10月に開催されました。参加者からの募金は川崎市東日本大震災被災者支援口座に全額寄付されています。
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かわさきマイスター『匠展』の開催
2019年9月6日〜7日には、認定者が100名を超えたかわさきマイスターの中から15名が多摩区役所に集結し、技術や技能の実演、製品の展示販売が行われました。
かわさきマイスターの紹介パンフレットはこちらからご覧いただけます。
この記事では、川崎市の「特定の技術や知識を持つ職人たち」を認定する制度「かわさきマイスター」について、その概要とマイスターたちが地域文化にどのように貢献しているかをご紹介しました。
マイスターたちは、教育プログラムの提供、地域イベントでの活動展示、匠の技術を活かした共同プロジェクトの実施、そして社会貢献活動など、多方面でその才能を発揮し活躍しています。
このような活動を知り積極的に参加することで、私たちも地域の匠の技を大切にし、支援していきましょう。